waveboxお返事 20250106
waveboxにいただいたご質問へのお返事の続きです。
私の持論かつ暴論なので、しっくりこない部分もあるかもしれませんが、飲み屋で管を巻き始めた繪子の相手をしている気分で聞いてください(たとえが嫌すぎる)
>ストーリーづくりの勉強をしたことはある?
ストーリーづくりの勉強をちゃんとしたことはないです。
ミステリ小説が好きなので、前半で伏線を散りばめておいて後半に回収する、という書き方を好んでしていて、そのおかげで骨組みがしっかりしているっぽく書けていますが、これは手癖に近いです。
昔、あなたの書く作品は小説とは呼べないみたいな感想をもらったとき、うるせえなあと思って「小説の書き方」や「お話の作り方」的な本を読んだことはあります(まじめな不良)
でも、そうした本の著者の作品と、その本を参考にして書かれたプロットや作品を読んだら失礼ですがピンキリだったので、これはお話の作り方であって、面白いお話を書く方法ではないな、と思いました。
基礎を学ぶのは大事ですが、プロットをたてた上で暴走できる性格の作家と、プロット通りにまとめることにとらわれてしまう性格の作家がいて、後者の人はプロットたてないで書いた方が面白いものが書けると思ってます。
お手本のテンプレート通りにぎちぎちに書き込まれたプロットの画像とともに「うーん…これ面白い…?お蔵入りにしようかな…」とか言ってるツイートを見かけたりすると、もうそんなプロット捨てちまえよ!冒頭が全部退屈!こないだのネタツイの話ですよね?あれめちゃくちゃ良かったのになぜそんな構成にする!?とりあえず私と飲みに行きましょう!あのネタがどれほどすばらしいか一晩語ります!!とカチコミに行きたくなります。行きませんけどもちろん…害悪ファンにもほどがあるので…
教科書を見ながら書くプロットよりも、興奮しながら書いた箇条書きメモの方が良い下地になることが往々にしてあると思います。
>ストーリーづくりで意識していることはある?
こと二次創作というフィールドにおいては、どれだけ自分が興奮できるか、楽しめるか(人を楽しませることも含めて)が重要で、ゼミの課題じゃないんだからお利口に書く必要なんかないと思っています。
「こういうの書きたい」というシーンなり仕草なり台詞なりが1つでもあれば、「この台詞言うときは昼?夜?」「どんな服着てる?」「何歳?」「つきあってる?つきあってない?」「この会話に至る直前は何してた?」「ごはん食べる?店で?部屋で?何食べる?」とどんどん質問(自分にお題を出す作業)していって、そうすると設定とか何時から何時までどこで何してたかとかの情報が肉付けされていくので、だいたいの流れができてきます。時間と場所が決まれば夕焼けとか潮騒とかエモい情景描写も自然な感じで入れやすくなります。
あとは、冒頭とオチをできるだけ「え?なになに?」と思ってもらえそうな【画面】から始めるようにすると良いと思います。
「そもそも太宰治という男は…」とか、「太宰と俺は三か月前…」とかの説明から始めると読者は退屈で見せ場のシーンに行く前に離脱するおそれがあるので、テレビドラマでイメージすると推しの顔面から始まったり推しと推しの手が絡まってたりする画面から始めると「え?なに!?顔がいい」「なんだ!?えっちの気配だ!ブオオ~(ほら貝)」ってなって読み進めてくれるので、これは意識してやっていることです。
すごろくもそうですが、大喜利しながら肉付けしていくと、まさにご質問いただいていた「なんでこんな話思いつくんだろう」というストーリーに運命のいたずらで辿り着くので、これが私としてはおすすめのやり方です。
街を歩いていて、「はわ…おしゃれスポット…こんなところで太中デートしてほしい…」「いや、しないか…」「…いやいや、そこをなんとか、デートしてくれるとしたら、なんでそうなったんだ??うーんうーん…がんばれ私…太中デートしろ…!!」という感じで、どちらかというとすんなり妄想できないお題から広げるのが発見があって良いです。
こんなんで大丈夫でしょうか…!?
私でよければ、またおしゃべり相手になっていただければハッピ~です。気軽に送ってください。
あなたさまにとっても、よい2025年になりますように!