『アレキサンドライト・オーバードーズ』あとがき
私フォ6で発行した『アレキサンドライト・オーバードーズ』のあとがきにしたかったらしい下書きを見つけたので、唐突に放流します。
途中で恥ずかしくなって書くのやめてるので途中で終わっています。
これを書いていたころ、「自分の作品語りは本の中ではなく別の場所に投稿してそのQRコードを奥付に載せてます」って人を見かけて、それならいいかも、次やってみよう!と思っていたのですよね。想像の10倍気恥ずかしくて、照れて照れて結局書き切れませんでしたが。。
あっ、作者の解釈とか作品語りとかを読むのが苦手な人はここで引き返して作品だけを読んでね!約束だぞ!
ちょっと前のマシュマロ返信にも書いたのですが、まだ私フォ6の開催が決まる前、私は「今まで書いた話の後日談を集めた短編集を出そう!」と思いついて、せっかくなら誰か読みたいと思ってくれる人がいる話にしようと思ってマシュマロでリクエストを募集したんですよね。その結果、書こうと思ったのが下の8個。
いやほんと、なぜ私は、自分がド遅筆なことも忘れて、8個も書けると思ったんだろうか……謎の自信でタイトルまで決めて画像ツイートしとる!デジタルタトゥーだ!死んで!(悲鳴)
で、短編集のことはもう忘れてほしいんですが、この中から最初に書いたのが『アレキサンドライト・オーバードーズ』でした。
『アレキサンドライト』について
2019年、初めて参加したレナトスで出した1冊目の太中本です。
アニメ三期から太中にすっ転んで、原作漫画と小説と派生作品買い集めて、「太中~~~!!!」ってなっていたので、これが俺の太中解釈だ!みたいな、1冊目特有の熱量があります。
今回、後日談を書くにあたって頭から読み返したのですが、中也がすごいまっすぐに片想いしていて、ここ最近「太宰にめちゃくちゃ犯されたい!そのために来たのだ~~!!!」みたいな元気な中原を書いていたので、ちょっとだいぶ照れました…むしろ最近の私がおかしいのだろうな…。
とともに、書いていた当時の気持ちも思い出しました。切ない片想いをしている中也を書きたいけれど、女々しすぎる中也は嫌だ!って思って、女々しくなりすぎないように書こうってすごい苦労しました。今でも、「かっこいい受け」として書きたいといつも思ってます。
太宰のループタイに付いている宝石?は一体何だろう、と色んな版権絵を見て、それが絵によってちょっとだけ色味が違ったりして、最初は青いサファイアかと思っていたのですが、緑っぽかったり、ちょっと赤みがかっていたりして、ひょっとしてこれってアレキサンドライトなのかな、と思ったのが始まりです。実際どうかは知らないです。
そんで、頭の中でお話を妄想したときに、「あっ。これ長くなりそ~~~だな~~~」って思って……すみません、私は……字書きの風上にもおけない「書くのめんどくせ~~!(大の字)」になりがち人間のため、長くなりそうだから書きたいとこだけ書くか!って書いてpixivに投稿したのが第1話の『時にはヴァージンのように』です。ラブホで中也に投げられた石鹸がスコーンッとクリーンヒットする太宰を書きたかったんです。
全体のストーリーは頭の中で決まっていたので、pixivにある単話の『時にはヴァージンのように』で中也がいきなり太宰の胸に「ばぁん」ってすることや、コーヒーに角砂糖を入れることや、中出しされてイくこと()が既に出てきています。伏線回収する気もないのに出すなって感じですが続き書いたので無罪です!pixivに上げたとき、「コーヒーにお砂糖入れる中也新鮮でした」ってメッセージをいただいて、「だよね~わかる~」って思いました(最低)。
太宰は自分の想像を超えるものがほとんどなくて、今日死んでも明日死んでもいいと思っているのに、女たらしって不思議だなあとこの頃思っていて。
美術館で名画を見て「自分でも描けそう」って感想を持っていたので、もしかしたら美醜の価値観がない、または普通じゃないのかもしれないなって。
手を出す女性が一般的な基準の「いい女」とはちょっとズレていて、必ずしも美人だったり、性格が良かったりするわけではない。そのときの気分で関係を持って、気分じゃなくなったら放置する。別れるためにわざわざ会うこともしないから、勝手に女の方から諦めて消えていったり、怒って振ってきたり。そんなイメージでした。中也のモノローグに書いた「多頭飼いの飼い殺し」です。
この感じ、ある種の色盲のようだな……と思って、第二話のタイトルを『壊れかけのテレビジョン』にしました。
そしたら、『時には娼婦のように』、『壊れかけのradio』と懐メロもじりが続いちゃったので、こうなると第3話も懐メロでいかないといけない雰囲気!?と思って、『ブルー・ライト・ヨコハマ』を使いました。本当は第3話のタイトルはTHE YELLOW MONKEYの好きな曲名『RED RIGHT』にしたかったのですが、なんか目次で並べるとちぐはぐだったので、懐メロもじりで揃えたというわけです。第4話は『瞳はダイアモンド』からのもじりです。
二次創作に出すオリキャラはあんまり出張らせないようにしつつも、これも自分の書いた小説を自分の頭の中で映像化するときの都合によりめちゃくちゃ細かいとこまで決めているので、第3話に出てくる「火焔太夫」のことがとても気に入っています。殺す程度の価値に見ている「男」という生き物に対して、自分の肉体でセックスして、そいつが焼け死ぬのを見て嬉しくなる、ってめちゃめちゃ過去に「男」に対してなんかあったんですね~~~って感じで好きです。
太宰がマフィア時代の服装してるのと、中也がチャイナドレスとハイヒールであることにも、ちゃんと理由がありまして、
趣味です。
第3話のエロシーンで太宰が不機嫌で乱暴なのは、第2話と第3話の間に『とにかくいっぱい喘ぐ子』のリクエストをして、どんな無茶な要求をしてもセックスに応じてくる中也に対して、最初は楽しいだけだった太宰が、「ひょっとして、自分は叶わない片想いのはけ口にされているのではないか」と嫉妬の感情にかられているからです。
わざわざ『とにかくいっぱい喘ぐ子』に『』を付けていたのは、普通にこの本の中でアレを書くつもりでいたからなのですが、いざ入れようとしたらイロモノすぎて浮きまくる気がしたので、入れるのをやめました。だから、ここで嫉妬してるのはやや唐突な感じだな~って思いますね…。
第4話で、中也が起きているときにちゃんと好きって言わせようかどうしようか、めっちゃ悩んだんですが、結局寝ているときしか言えないままにしました。
ここまでこじれにこじれた二人なんだから、両想いだと分かった後も、もうちょっとこじれているんじゃないかな、と思ったからです。
エピローグ・プロローグでは、大好きな十五歳の二人にわちゃわちゃさせることができて楽しかったです。
ちなみにこの場所は伊東です。海岸からの高低差が激しい土地で、斜面に蜜柑畑があります。
『とにかくいっぱい喘ぐ子って何だよ!?』について
これは…ええと…なんていったらいいのか…
えっと……
※ここまで書いたやつが下書きに保存されているのを見つけたわけです笑。痛いほど気持ち分かるわ……。
今もこれ以上書ける気がしないので、いったんこれはここで放流します!!!!あれ!?これじゃ肝心の『アレキサンドライト・オーバードーズ』のこと語ってないな!何これ!笑
今後また猛烈に語りたくなったときは、こっそり書いて、照れの限界を迎えたところで放流するかもしれないです。